最低賃金901円へ 引き上げはなぜ?理由と効果を解説

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中央最低賃金審議会による「最低賃金の引き上げ目安」に関する小委員会が、7月30日から開かれていましたが、31日に全国平均の目安を27円(3.09%)引き上げすることが決定されました。

 最低賃金(時給)の2019年度の引き上げ額について、厚生労働省の中央最低賃金審議会の小委員会は31日、全国の加重平均で27円引き上げるべきだとの「目安」を決めた。

実現すれば加重平均は18年度の874円から901円となり、最も高い東京都(18年度は985円)は1013円、それに次ぐ神奈川県(983円)は1011円へと初めて1千円を超える。

 引き上げ率は3・09%と、過去3年の約3%と同水準だった。

 会合には労使の代表や大学教授が参加。物価や所得水準などをもとに都道府県をA~Dの四つのランクに分けて目安を取りまとめた。東京、神奈川など大都市部のAが28円、Bが27円、CとDが26円だった。この目安を参考に都道府県ごとの引き上げ額が決まり、秋以降に改定される。

朝日新聞

ここでは最低賃金とは何なのか、また最低賃金が引き上げられると何が変わるのか解説していきます。

最低賃金について

最低賃金とは

支払われる賃金の最低基準額(時給額)のことで、経営者はそれ以上の賃金を労働者に支払わなければなりません。これは正規雇用者にも非正規労働者(アルバイト・パートタイム)にも適用されます。

正規雇用者は時給換算したときの額。非正規労働者はそのまま時給額ですね。

ランクとは

所得・消費や給与、企業経営などをもとに各都道府県をA~Dの4つの区分に分けたものです。

  • Aランク 首都圏や大都市
  • Bランク 都市圏(Aランクに次ぐ、または同等)
  • Cランク A、B、Dランク以外の地域
  • Dランク 東北、九州(一部除く)

各ランクの引き上げ目安は次の通りです。

  • Aランク…28円
  • Bランク…27円
  • Cランク…26円
  • Dランク…26円

なぜ引き上げられるのか

①賃金が引き上げられる→②消費の拡大→③企業の利益が増える→①へ という循環があり、これを起こすきっかけにするために最低賃金が引き上げられるようです。

また最低賃金を引き上げていけば、日本の生産性が高まるという考え方もあるようです。生産性を高められない企業は次々と倒産していきそうですが…

最低賃金が引き上げられると

メリット

非正規労働者の給料が上がる…アルバイト・パートタイムで働いている方は主に時給制ですよね。最低賃金が引き上げられるとそれに合わせて時給も上がりますから、非正規労働者にとっては大きなメリットです。

消費の拡大…給料が増えると、その分消費が増えると期待できます。経済的に豊かになるかもしれません。

デメリット

労働者の負担が増える…人件費が上がるため、企業の利益が減ります。それによって人手不足や残業の増加など、結局労働者の負担も増えると言えます。

企業の負担が増える…非正規労働者を雇用している企業の経営が苦しくなります。飲食業やコンビニでは深刻な問題になりそうですね。

おわりに

7月31日に決定した「最低賃金引き上げ」についての解説でした。

引き上げによって日本の生産性が将来的に上がるかもしれませんが、人手不足や労働の現状を考えるとメリットよりもデメリットが大きいように感じます。労働環境の改善どころか失業者も倒産する企業が増えそうですよね。

ありがとうございました。

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