今回はボカロPである 午後ティー(葵木ゴウ)さんの
2020年3月時点での最新曲「生きるってなんだよ」についてです。
ここでは「生きるってなんだよ」への理解が深められるように、
歌詞で使用されている言葉の読み方と それらの意味について解説していきます。
歌詞のふりがなも合わせてご覧くださいませ。
楽曲情報
生きるってなんだよ / 音街ウナ
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下に歌詞の意味解説とふりがながあります。
作詞・作曲:午後ティー(葵木ゴウ)
絵:ゆーすけ あくた
歌唱:音街ウナ
(敬称略)
YouTubeチャンネル「葵木ゴウ / 午後ティー」にて2020年3月12日公開
(ニコニコ動画でも同日公開)
歌詞の意味の解説
ここからは「生きるってなんだよ」中に登場する言葉の読み方と、それらの意味について解説していきます。
※ 簡単なものは除く
※ 意味が複数存在する言葉に関しては、私なりの解釈で曲のイメージに合うものを選択しております。
根腐れ
農作物の根や地下茎が腐ること。
心中
ある物事と運命を共にすること。
また、複数のものが一緒に自さつすることを意味します。
自慰的(自慰)
自分で自分をなぐさめること。
強いて
困難や反対、不都合などを押し切って物事を行うさま。
”あえて”と言い換えることができます。
惨め
見るにしのびないほどあわれなさま。
また、自分でもひどく情けないさまを意味します。
感傷
物事に感じやすく、すぐに寂しくなったり悲しくなったりすること。
愛憎
愛と憎しみ
隨に
成り行きにまかせるさま。
”ままに”とも言われる言葉です。
攫って(攫う)
残らず持ち去ること。
また、すきを見て奪い取ることを意味します。
総じて
全般的な傾向として・一般に・概して
黎明
夜明け・明け方のこと。
また、新しい時代や文化などが始まろうとすることを例えて使われることもある言葉です。
刹那
極めて短い時間・瞬間のこと。
甘言
相手の気を引くための、口先だけのうまいことば。
自嘲
自分で自分を軽蔑し、あざけること。
成れの果て
零落して行き着いた結果・落ちぶれ果てた姿を指す言葉です。
足掻いても(足掻く)
苦境などから逃れようとして必死になること。
絶唱
感情を込めて声を限りに歌うこと。
また、その歌を指します。
性根
その人の考え方や言動のもととなる心の持ち方。
”根性”とも言われます。
悟って(悟る)
ものの本質や意味などをはっきりと理解すること。
また、隠されていたことなどをはっきりと認識することを意味します。
呟いて(呟く)
小声で独り言をいうこと。
歌詞ふりがな
なぁ 「生きる」ってなんだよ
「根腐れした生活との心中を夢見て止まない」
そんな歌を書く 退屈で自慰的な日々だ
失うものなんてない 強いて言えばこの命くらい
情けない 三十で死にたい
喜怒も哀楽も邪魔だな もう窓から捨てたい
僕は空っぽであるべきだ
じゃないとまた泣いてしまう
惨めな現状に
壊してしまえよ
僕のこの感傷を 音楽を 理想の未来を
声を 言葉を 愛憎の記憶を
譲れないものも守りたい存在もないような人生を
なぁ 「生きる」ってなんだよ
夕焼けの部屋に焼死体は僕一人だ
死にたい理由が天井に焼け付いたまんまだ
僕が歌を歌えば たちまち灰になって消えた
だからもう これで最後にしたい
春ももうすぐか 嫌だな
ねぇ 風の隨に
僕も攫ってくれないか
じゃないとまた気付いてしまう
己の無価値さに
美しいものは総じて一瞬だ
じゃあ僕は不老不死かもな
冬の夕日も黎明の夜明けも朝焼けも刹那
花も雨も四季も風景も同様だ
もう みなまで言うなよ
「負けるが勝ち」っていうのは勝者の甘言だ
肥大した自嘲は敗者の後遺症
好きで握ったペンやギターは僕を刺すナイフ 成れの果て
己が血を啜るその先に幸福はないぜ
「いつか」って言葉が嫌いでしょうがねぇ
今んなって足掻いても僕には「それ」しかないのに
死なば諸共だ
くらえ この絶唱を
来世では笑っていたいよ
それだけでいいや
望めば損すんだ 大抵は
知ってんだ
壊してしまえよ
僕のこの感傷を 音楽を 理想の未来を
声を 言葉を 愛憎の記憶を
譲れないものも守りたい存在もないような人生を
腐った性根を
「花は散るから愛されるのよ」
いずれ死ぬ僕は愛に飢えた
なりたいもんにもなれねぇと悟って枯れたんだ
桜の咲いた庭を眺めて呟いていました
「生きるってなんだろう」
「生きるってなんだよ」
「生きるってなんだよ / 音街ウナ」動画概要欄より歌詞を引用しております。(引用部分:赤文字)
歌詞の読みは私の耳コピです。正しいと言い切ることはできませんので、あらかじめご了承くださいませ。
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