アンベシル滑落奇譚の意味は?魅力を書き綴ってみた

ボーカロイド曲

アンベシル滑落奇譚」をご存知でしょうか?読み方は「アンベシルかつらくきたん」です。TaKU.Kさんによる、GUMIさんが歌うボーカロイド曲です。

私はこの曲を少し前に知って以来はまってしまい、ここ最近毎日のように聴いています。ここでは「アンベシル滑落奇譚」自体やその魅力を知ってもらうために、言葉の意味や私なりの解釈を含めた紹介をしていきます。

楽曲情報

アンベシル滑落奇譚

作者:TaKU.K

曲:TaKU.K
絵:みゆかじ
歌:GUMI

(敬称略)

YouTubeチャンネル「TaKU.K official」にて2018年4月15日公開

アンベシル滑落奇譚 の意味

アンベシル」(imbécile)は愚者ぐしゃという意味のフランス語です。
滑落かつらくは高いところから止まらずに滑り落ちること。
奇譚きたんは珍しい話や不思議な物語のことです。

それぞれの意味を考慮してタイトルをそのまま訳すと愚者が滑り落ちる物語ですね。

曲の魅力

曲の魅力は何といっても雰囲気ですね。きれいで美しいけれど、どことなく暗くて闇をはらんでいるように感じられます。

曲調は、ブレスの必要がないからこその畳みかけるような歌詞・高音・独創的で自由な形式・難しい言葉のようなよくあるボーカロイドならではの曲といった感じです。しかしそれが良いんです(笑) 完全に世界観に合っています。

筆者が特に好きな部分は一回目のサビ前であるこちら

排せよ栄光、席を崩した
廃せよ願望、縁を下した
拝せよ劣等、支配者の御前なるぞ
采地の解放、盤面乱れて
才知の落陽、とうとう崩れて
見下す者は見下されていた

YouTube -【GUMI】アンベシル滑落奇譚【オリジナル曲】

「排せよ」から始まる前半と「采地」から続く後半で韻を踏んだ歌詞になっています。
初めて聴いたときから、綺麗でさらに格好いい!とワクワクしました。しかもそれぞれ音の高さがことなり、回数を重ねるごとに少し低くなっていきます。
「支配者の御前なるぞ」で高くなることでリセットされると「采地」からまた始まり、「見下すものは見下されていた」で低 → 高と盛り上げてサビへつなげる流れが本当にお見事です。感情も高まります。

この部分に使われている言葉の意味をくだいて書いておきますね。

  • 排せよ栄光輝かしい誉れを拒み退けよ。(排斥せよとも言えますね。)
  • 廃せよ願望願いのぞむことをやめよ。(廃するはそれまで続けてきたことをやめることです。)
  • 拝せよ劣等頭を垂れて拝め愚か者。(という私の解釈です。劣等は普通よりも劣っていることですから、後の支配者の~を考慮すると劣等している者に対しての「拝せよ」になると思います。)

この部分だけでも結構な言いようですよね。名誉を拒め・願いのぞむな・支配者を拝めですからね(笑)
ちなみに「采地」は領地「才知」は才能と知恵のことです。


ミュージックビデオについて

ミュージックビデオは静止画に歌詞が表示されていくボカロ曲によくあるものではありますが、ただ文字が並ぶだけではありません。
ひらがなで一文字ずつ表示されたのちに漢字へ変換されるという斬新なスタイルが取り入れられています。

さらに 単調に羅列されるのではなく、そのときの歌詞や曲調に合わせて縦横無尽に表示される場面があります。
それなのに見づらいということはないため、曲自体に集中しがちですが 映像も見ていて面白いです。細部まで作りこまれており完成度が高いと思います。

前奏・間奏・二回目のサビ後には、ある文章が表示されています。このことからもアンベシル滑落奇譚が物語を示していることがよくわかります。

おわりに

アンベシル滑落奇譚のご紹介でした。

ただ私が思う好きな点を書き綴った感じで、少しわかりづらいかもしれません…。
一度聴いて感動してはまって、何度も聴いて覚えて好きになってください(笑)
TaKU.Kさんの作品にはまだまだ魅力的な曲がありますので、またご紹介したいと思います。

ありがとうございました。

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